ゆーさとさんの評価レビュー

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続編はいまだに製作中だと信じてます。

観賞手段:ビデオ/DVD
世界的に見ても現在の映画やアニメなどは、いちいち全てを説明してくれる「教えたがりな物語」が主流になってますが、それは作り手側が物語そのものの面白さを追求するよりも安易で提供しやすい、全てを理解させ、安心、共感、同調させることでその作品は面白いと錯覚させる手堅い手法を選んでいるからだと感じてしまいます。

現実では他人の出来事について神視点での多元中継や存在理由や背景、動機、心情などにいちいち解説がつくオプションなんてのはありませんからね。

さて物語は怪獣を操る二人、テツとシュウの争いに一般人のユキが巻き込まれるという内容なんですが、日常を切り取ったように発端も過程もかなりスッ飛ばした途中から始まります。もちろん振り返りもありませんし、とにかくロクな説明がないので、視聴者はただ起きている事をなんだかわからないまま受け入れるしかないのです。
もともと続きを作るつもりもなかったことを考えると、テレビアニメの初回のような掴みとかではなく、作品に順応できて楽しめる人に向けて意図的に全体像をぼかして作られているのでしょう。

ただ作画は素晴らしく、脚本も演出のテンポも緩急つけてさらに確定的な表現を避けて惹きつけるように上手く作られているので、この正体不明な物語がなんであれ、観る側が自分勝手な考えを巡らしたり、勝手な解釈したり、ワクワクやモヤモヤしたりできるのなら本当に何回観ても楽しむことができます。

アニメ製作が本職ではない宇木敦哉氏が今でも高レベルで通用するこのクオリティを00年代後半にほぼ一人で、しかもヤ〇ダ電機とかで普通に買えるPCやソフトを使用して完成させたことは驚愕の事実です。
この才能と熱量が巷の職業アニメーター達にもあって欲しいと思わずにはいられません。

公開当時かなり話題になったこの作品以降、宇木氏はあまり目立った活動がないので現在どうしているのか不明ですが、度々公開が延期になっている続編を今でも作ってると信じています。
ゆーさと
ゆーさと
ストーリー
4.5
作画
5.0
キャラクター
4.5
音楽
3.0
オリジナリティ
4.5
演出
5.0
声優
4.0
3.0
満足度 4.5
いいね(0) 2018-07-22 23:23:53

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