※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」の内覧会が11月22日に上野の森美術館で行われた。開催は11月23日から12月23日まで。
これは、日本の刀匠たちがアニメ映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」からインスピレーションを受けて製作した刀剣を一堂に集めた催し。劇中に登場する武器やキャラクターをイメージした現代デザインの日本刀が全国各地から勢揃いしている。例えば、エヴァのアナザーストーリーに登場する「ビゼンオサフネ」と「マゴロクソード」は、実在した「備前長船」と「関鍛冶の孫六」をモチーフにしたものと解釈して作られたという。参加した職人は総勢50名。
展示内容は、コラボ作品22点(槍、刀剣、兜、面など)、刀姿の変遷(各時代の刀剣)、鍔、柄、兜、刀剣関係パネル、エヴァンゲリオン関係パネル、初号機フィギュア(約2m)、レイ・アスカの等身大フィギュア、等身大スタンディ、記念撮影用バナー、日本刀の製作工程DVD、「ロンギヌスの槍」製作DVD、音声ガイド(声優の三石琴乃さん[ミサト役]が作品を解説)、物販コーナー(500種類以上のエヴァグッズ、本展示会オリジナルグッズ)。東京会場では初披露となる新作3点も登場しており、土日祝は刀匠が記念プレートに銘切りするイベントも行われる。入場料は、一般1,000円/大学・高校生800円/中・小学生600円。前売券はそれぞれ200円引き。
22日に行われた内覧会には、おなじみの「エヴァンゲリオンレーシング」からレースクイーン3名が登場。全長3メートル超の大作「ロンギヌスの槍」の前で、実物のコラボ日本刀を持ってフォトセッションが行われたが、それぞれ刀の重さに四苦八苦していた。
また、本企画に携わった刀匠たちも登場し、制作エピソードや見どころなどを説明。話によると、刀匠たちはもちろん、造型師、鞘師、研師、塗師といった職人たちにとっても"初めての作業"や"セオリー無視の作業"の連続だったようで、「みんなの協力があって、職人たちがひとつになったから(本企画の開催が)できました」という言葉が印象的だった。また、見るポイントのひとつとして"刃の表面"を紹介。例えば、渚カヲルの日本刀は、鞘の水色で渚=地を、刃の表面の模様で雲=天を表現しており、2つあわせて"天地"になるという。このように、パーツのひとつひとつに確かな意図が込められており、見るほどに美しい芸術的な刀剣のオンパレードとなっていた。エヴァ抜きにしても「アニメ×日本刀」というとても珍しいコラボイベントであるため、ぜひとも現地に足を運んで実物を生で見ていただきたい。
なお、同時開催のジオラマ展示イベント「海洋堂エヴァンゲリオンフィギュアワールド」の様子は次のページにて。