アニメ映画「TATSUMI マンガに革命を起こした男」、11月に公開! 「劇画」の生みの親・辰巳ヨシヒロの半生を描いたドキュメンタリー

2014年07月02日 18:030

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アニメ映画「TATSUMI マンガに革命を起こした男」(原題:「TATSUMI」)の公開時期が11月に決定した。



 

これは、第84回米アカデミー賞の外国語映画賞でシンガポール代表に選出されるなど世界的に評価されているシンガポール製作のアニメ映画「TATSUMI」の邦題版。手塚治虫さんが嫉妬したという「劇画」を生み出した辰巳ヨシヒロさんの半生を描いた半自伝的作品「劇画漂流」(2009年手塚治虫文化賞大賞受賞)をもとにした長編ドキュメンタリーアニメとなっている。


監督は、カンヌ国際映画祭の常連であるシンガポールのエリック・クーさん。声の出演は、別所哲也さん(1人6役)と辰巳ヨシヒロさん本人。本編尺は96分。11月に角川シネマ新宿ほか全国順次公開予定。

 


<ストーリー>
 今、我々は日本が世界に誇るこの才能を、無視してはいけない。
 終戦直後の日本。マンガを描くことが大好きだった辰巳ヨシヒロ少年は、憧れの手塚治虫に会い談笑したその日から、マンガ家になることを心に決める。彼の情熱は、すぐに出版社に認められ、貧しい家計を支える重要な手段となっていく。
 マンガ家として順調なスタートを切った辰巳だったが、当時のマンガは子供向けの笑いの要素が中心の可愛らしいものが中心。辰巳はマンガのあり方に疑問を感じながら、さらなる可能性を見出していた。そして1957年、22歳の辰巳は、大人に向けた内容と表現としてのマンガの手法を確立し「劇画」と名づける。写実的な描写と動きのあるコマ割りで映画のようなダイナミズムを表現した彼の作品は後の劇画ブームの火付け役となっただけでなく、現在の青年マンガに多大な影響を与えることとなった。
 彼の生み出す作品は、コミカルに描かれていた従来のマンガとは一線を画し、時事問題や、社会情勢を反映させながら不条理ともいえる展開が見る者に衝撃を与えた。日本のマンガ界においてこれほどまでの変革を担ってきた重要な人物辰巳とその作品に、なぜ光があたらなかったのか。彼の半自伝的作品ともいえる「劇画漂流」を基に、その苦悩と才能が紐解かれる。

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