実写版パトレイバー、総監督・押井守は抜群の手応え! 「キャストを楽しんでもらいたい」「めちゃくちゃ面白いです」

2014年03月19日 11:210

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名作アニメ「機動警察パトレイバー」の実写版である「THE NEXT GENERATION パトレイバー」より、実物大イングラムのデッキアップ初披露が行われた。

 

実写版パトレイバー、2014年4月から全7章をイベント上映! 完全オリジナル新作「THE NEXT GENERATION PATLABOR」

 

全長8mもの実物大98式イングラムやレイバードッグ併設の二課棟までを完全実体化するなど総製作費22億円を投入して制作していることでも注目の本作。4月5日に第1章(第0話~第1話)が公開となるが、実物大イングラムのデッキアップ(寝ている状態からの立ち上げ)初披露イベントが3月17日にシーサイドデッキ(アーバンドック ららぽーと豊洲の屋外)で行われた。


イベントには、総監督・押井守さん、泉野明役・真野恵里菜さん、後藤田継次役・筧利夫さんの3名が登場。「よろしくお願いします!今日この衣装を着るのはクランクアップ以来なので、役が蘇ります!嬉しいです!」(真野さん)、「衣装部の方に"筧さん、着るの久しぶりですね"と言われましたが、自分では全然久しぶりな感じがしなくて。もしかして役をやってなかったのかもしれないね(笑)それくらいしっくりきているんですよ!」(筧さん)といった再会のあいさつのあと、以下のように撮影時のエピソードを語った。





――長編である本作の撮影期間は?
真野「撮影は去年の6月末から始まって、12月に私はクランクアップしました。こんなに長い間一つの作品をやるのは初めてだったので、チームというか、本当にリアル特殊二課って感じでした。アクションの練習期間を含めると3月末から動いていました。自分の中で明を演じてきて最初は葛藤だったり、迷いとか悩みがあったんですけど。今はもう達成感でいっぱいです。私が演じた泉野明がどうみなさんの目に映るのか楽しみです!」


――役どころについて
筧「ファンが多い作品なので、筧で大丈夫なのかと賛否両論が巻き起こりましたね。私が演じるのは原作の後藤隊長ではなく後藤田隊長なので、違うキャラクターなんです。でも後藤隊長を踏襲していないといけないキャラなので、演じるにあたり導入部が難しかったのですが、最終的には俺の演技に周りが慣れてもらおうと(笑)」


――監督からみた二人のキャラクター
押井「当初からこれだけ長くやってきたアニメーションを実写化するなんて相当叩かれるんだろうなと(笑)。真野ちゃんにも筧さんにもそれは言ったんですよ。公開前には叩かれるって。でも公開すれば叩かれない、最後には真野ちゃんと筧さんしか演じられない、真野ちゃんと筧さん二人じゃなきゃダメだったと思うはず!それがダメなら僕の責任です。あっという間に慣れると思いますし。だからあまり心配していません。」


――特殊二課のチームワークについて
筧「キャラクターそのままでしたね。真野さんとも全体で共演するシーンはあったんだけど、1対1のシーンがそんなになくて、1シーンだけあったんだけど、その時に真野さんなのか、泉野さんなのか分からなかったんだよね(笑)キャラクターそのままで飲みに行っていたし(笑)隊長としても飲みに連れて行きましたよ!」
真野「自分の中で明を演じるからってスイッチを入れるとか意識はなくて、どう演じればいいか分からなくて。でもやっていく内に隊員が本当にキャラクターが濃いので、自分の明ってキャラクターをどう活かしていこうかと。なので自分でどうこうではなくて、隊長や特殊二課のみんなに作りあげてもらった感じです。プライベートだからって気にしない、チームワークではなくキャラクターが誰1人重ならないそのまんまな不思議な感覚で大人の空間でした。大人同士だからこその空気感でしたね。」
筧「チームワークの証拠にあそこに他メンバーの面々が観に来てくれていますもん!(笑)」


――印象に残ったシーンは?
押井「もう何にも覚えてない(笑)やっぱりレイバーがデッキアップするところですね。立つか不安だったし、倒れたら何人死ぬんだろうって(笑)まぁ倒れませんけど(笑)立った瞬間には感無量でした!3日くらいで飽きちゃったけど(笑)いつも言うことだけど飽きちゃうことが大切なんだと。そこにあることが当たり前になって初めて成立するというか。役者さんも同じでずっと真野ちゃん可愛いなではダメ。明だって思わないと。」


――全体の見どころ
押井「明らかに1本1本が全部違う映画なんですよ。違う種類の映画として作りました。好き嫌いはあると思いますが、シリーズ全体を通して隊員や隊長などキャストを楽しんでもらいたい。最終的に特殊二課みたいな場所がもしあったら、仕事をしてみたいと思うのか。もうこんなところはごめんだと思うのか、こんな隊員たちと働くと面白いのかなと。そう思わせたらシリーズとしては成功なんじゃないかな。」


――第1章の見どころ
真野「見どころは全部ですが、もともとのパトレイバーファンはもちろん、パトレイバーを知らない私世代の方々にも観ていただきたいです!この第1章はこの先に続いていく話なので、まずは観てほしいです!」
筧「基本的にロボット映画ではないので、人間模様を楽しんでいってもらいたいですね。特殊二課紹介のような。やっぱりパトレイバーなので、ファンにはたまらない"これが見たかった"的なカットもありますよ!第1章なのでまだ少ないですが、それが徐々に増えていきます!」


――デッキアップイベントを開始
筧「泉野、パトレイバーデッキアップ!」
真野「了解しました!パトレイバー出動します!」


――デッキアップが完了したパトレイバーを見て
真野「迫力が凄いですね!」
筧「野外で観ると室内よりも存在感が増しますね!」
押井「倒れないか心配(笑)」


――実写化にあたってこだわった点
押井「足のディテールですかね。人間の足の骨と同じくらいパーツがないと歩いているように見えない。だから足は大変だったね。あとは顔かな。」


――最後にパトレイバーファンに熱いメッセージを
真野「本当に最初はこの役を頂いた時はどうなんだろうと思ったんですが、凄いレイバーも明も好きになって、ずっと特殊二課でいたいと思うくらいでした。ぜひ大きなスクリーンでご覧ください!主題歌も担当させていただいたので併せて歌手真野恵里菜も楽しんでもらえたら嬉しいです。私たちが言うより、みなさんの口からパトレイバーの感想を言っていただいた方が説得力があるのでよろしくお願いします!」
筧「長い間撮影をし、ようやく公開の運びとなりました!まだ第1章が始まったばかりの来年までの長いお付き合いとなるので、みなさんと一緒に楽しみたいと思っています!」
押井「ちゃんと仕事しました(笑)自分で言うのもなんですが、めちゃくちゃ面白いです。キャストを含めて良いものが作れたと思っています。どうぞよろしくお願いします。」

 



・『THE NEXT GENERATION パトレイバー』シリーズ全7章
4月5日より新宿ピカデリーほか上映開始!(0話:約15分、1~12話:各約48分)
公開日:[第1章]4月5日[第2章]5月31日[第3章]7月12日[第4章]8月30日[第5章]10月18日[第6章]11月29日[第7章]2015年1月10日
出演:真野恵里菜、筧 利夫、福士誠治、太田莉菜、千葉 繁 ほか/
総監督:押井 守/音楽:川井憲次/原案:ヘッドギア/
制作:東北新社、オムニバス・ジャパン/配給:松竹メディア事業部

・『THE NEXT GENERATION パトレイバー』 長編作品(タイトル未定)
2015年GW、新宿ピカデリーほか全国公開(約100分)
出演:筧 利夫、真野恵里菜、福士誠治、太田莉菜、千葉 繁 ほか/
監督・脚本:押井 守/音楽:川井憲次/原案:ヘッドギア/
制作:東北新社、オムニバス・ジャパン/配給:松竹

(C)2014「THE NEXT GENERATION -PATLABOR-」製作委員会

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関連作品

機動警察パトレイバー(TVシリーズ)

機動警察パトレイバー(TVシリーズ)

放送日: 1989年10月11日~1990年9月26日   制作会社: サンライズ
キャスト: 冨永みーな、古川登志夫、池水通洋、二又一成、大林隆介、榊原良子、郷里大輔、井上瑤、よこざわけい子、千葉繁、阪脩、西村知道、合野琢真、鈴置洋孝、土師孝也
(C) HEADGEAR/BV/TFC

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