「ロボットのシェイプ、湾曲はくるものがあります!」TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」でアニメ初主演の安齋由香里の魅力に迫るインタビュー後編!

2018年10月06日 15:000

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2018106日(土)よりMBSTOKYO MXBS11AT-Xにて放送開始の、キャラクター原案・なもりさん×企画原案/シリーズ構成・タカヒロあんによるオリジナルTVアニメ「RELEASE THE SPYCE」(以下、リリスパ)。

主人公・源モモとしてアニメ初主演に抜擢された期待の新人、安齋由香里さんへのインタビュー。後半の今回は安齋さん自身について深掘り。幼少期の思い出や初参加したコミケのこと、好きなアニメのことなど彼女の魅力に迫った。

人間関係や人の成長を特に見て欲しいです! TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」源モモ役・安齋由香里インタビュー前編!
 

私、ちょろいんです(笑)

――アニメは小さい頃から好きだったのですか?

 

安齋由香里(以下、安齋) はい。小さい頃は台湾に住んでいたんですが、台湾では日本のアニメが結構流れていたので生活の一部にアニメがありました。「カードキャプターさくら」や「スーパードール リカちゃん」がすごく好きでしたね。兄が「ゾイド -ZOID-」など男の子向けの作品を見ていたので、兄の影響で私も見るアニメの幅が広がった感じです。さらに、創作活動の一環として絵を描いたり小説を書いたりもして、何かを作ることには以前より興味がありました。

 

――先日の夏コミでは薄い本をいっぱい買ったとTwitterに書いていましたね(笑)。

 

安齋 初めての夏コミだったんですよ! 2日間行きました。1日目の目的はずっと好きだった漫画家さんにファンレターを渡しに。あと、ゲームの「テイルズ オブ」シリーズが大好きで、特に特に「テイルズ オブ シンフォニア」のミトス(ミトス・ユグドラシル)というキャラクターが好きなんです。私はボスキャラを好きになる傾向があるんですよね(笑)。1日目にはそれ関連で創作をされている方がいたので、「好きです! ありがとうございます! 買います!(早口)」って。

 

 

――オタク特有の早口(笑)。でも、そういったことまでオープンにしているんですね。

 

安齋 ただ単に買ってきたものを自慢したかったので(笑)。いやいや、冗談ですよ! 冗談!!

 

3日目は「リリスパ」でキャラクターデザインをされている石野(聡)さんが本を出されていて、しかも表紙が雪ということで行かなきゃと思って。Twitterでつぶやいたら石野さんが反応を返してくださったので、すぐ準備して行きました(笑)。結局、お財布の中身を考えたくないぐらいの出費で、貯金に大ダメージが……。

 

――残金が310円だったとか。

 

安齋 ほら、コミケは細かいお金があったほうがいいってよく言うじゃないですか。だからお金を崩して小銭をいっぱい持って行ったら財布が閉まらなくて、帰りは310円になったからスパっと閉まりました(笑)。でも、好きなモノに触れる機会はこれまであまりなかったので、夏コミでは普通にオタクしていましたね。

 

――そんな安齋さんが声優を目指したきっかけや、憧れた人を教えてください。

 

安齋 声優になりたいと思ったきっかけのひとつは、小学校でやっていた学習発表会です。歴史物の劇をやらせていただく経験があって、そこで味をしめたじゃないですけど、褒められたら嬉しくなっちゃって(笑)。こういうことに関わる仕事をやりたいなって思ったんです。

 

でも映画やドラマはなんか違うな、やるなら好きなことに関わりたいなと思っていた時に、いい作品だからと兄が「魔法少女リリカルなのはA’s」のDVDを貸してくれたんです。そこで水樹奈々さんが主題歌を歌っていて、演じていたキャラクターも好きだったので、水樹さんがやられている“声優”という職業を目指したいなって。

 

そこからは、いろいろなアニメで声優さんが気になり出しました。その中でも「誰だろうこの声優さん」と気になることが多かったのは小林沙苗さんです。「Ergo Proxy」で最初に小林さんが好きだなと思うようになってから、ほかの作品でも見かけることが多くて。私も小林さんのように「これは誰が演じているんだろう?」と気になるような声優になりたいなと思いました。

 

 

――確かに、声優を気にせずアニメを見て「すごくいい演技だったけど、誰だろう」とエンディングクレジットを確認することってありますよね。

 

安齋 そうなんです。それが私にとって小林沙苗さんでした。ほかにも、悠木碧さんのインタビュー動画で、キャラクターに対する接し方や考え方を見て好きになったり。いろいろな人の気になる部分を見て、「こういう風になりたいな」「こういう考え方を目指していきたいな」と思うようになりました。

 

――声優になってから、こういう人になりたいと思った方は?

 

安齋 以前、映画「結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-」の舞台挨拶でMCをやらせていただく機会があり、花澤香菜さんにお会いしたんです。その時にいちMCの私に「お疲れさま。がんばったね」と声をかけていただいて。「花澤さん好きです!!」ってなりました(笑)。人間味といいますか、こういう人になりたいなという意味では花澤さんですね。

 

――えっと、もしかして……結構ちょろい人ですか?

 

安齋 そうなんです。私、ちょろいんです!(笑)「リリスパ」の第1話のアフレコの終わりにも、沼倉さんに「がんばったね」と抱きしめていただいて。「沼倉さん…♡」って。あれは強烈でした。友達とふざけてハグすることはありましたけど、ねぎらいからの流れで抱きしめられるのは初めてで、すぐ落ちましたよね。それ以降、緊張しちゃってうまく話せないです(笑)。

 

――花澤さんとは話せます?

 

安齋 だんだん話せなくなりました(笑)。モブで入らせていただいた現場で共演することは多かったのですが、覚えてくださっていたのが嬉しくて。花澤さんと話したい……でもほかの方も挨拶するだろうし……と思って無言になっちゃいます。最初の頃はそうでもなかったんですけど、好きになると話せないんです(笑)。

 

――動きがうるさ……もとい、話しながら結構体が動きますね(笑)。

 

安齋 そうなんです(笑)。アフレコやレコーディングでも結構動いちゃうので、音をたてないように最低限にしようと気をつけています。

 

――動画を見たことのある人は、きっと動きが想像できるのではと思います。そういった動画配信などの活動についてはどう感じていますか?

 

安齋 動画を見て興味を持っていただけたら嬉しいです。それも含めて、本当にいろいろな経験を積ませていただいています。レコーディングもニコ生もイベントも「リリスパ」で初めてのことが多かったので、視野が広がるすごくありがたい経験をさせていただいています。

 

 

ロボットのシェイプが好きです!

――「リリスパ」にちなんだ質問もお聞きします。まず、好きなスパイスはありますか?

 

安齋 スパイスではないかもしれないですが、バジルがすごく好きです。自宅でもバジルチキンを作ったり、料理でバジルを使ったりするんですよ。

 

――料理は普段からするのですか?

 

安齋 それほど頻繁にではないですが、レシピサイトなどを活用しながら作っています。でも、得意というほどではないです(笑)。

小さい頃に近所のお家が花やハーブを育てていて、育てたハーブを使って料理をしていたんです。それを見て育ったので、料理にハーブを使うことへの憧れがあったんですよね。なので、バジルを買ったり、お店でパスタを頼む時もハーブ系を使ったものがあると即決しちゃいます。

 

――では、スパイ関連で好きな作品やアニメは?

 

安齋 最初に見たスパイ関連の作品は「スパイキッズ」です。当時は3Dメガネをかけてモノが飛んでくる感覚は初めてで、そういう意味でも色濃く記憶に残っています。いろいろな道具や、街中の服屋でパッと着替えて格好よく出ていく姿とか、そういうところもよく覚えていますね。

 

――「リリスパ」でも道具は見どころのひとつです。

 

安齋 そうなんです。作品の資料を見させていただく機会があって、そこにモモたちの携帯のストラップや武器、(青葉)初芽が発明した道具などがひとつひとつ細かなところまで描かれていたんです。私は風景やそういうイラストも好きなので、モモたちの秘密基地の設定画集が欲しいなと思うぐらいテンション上がりました。

 

――男の子は特にそうだと思いますが、道具や秘密基地はやっぱりテンション上がりますよね。

 

安齋 上がります! 私、小さい頃に押し入れの中で生活していたんですよ(笑)。上がお兄ちゃんで下が私。そんな生活がだいぶ続きました。ダンボールでいろいろなものを組み立ててみたりとか。

 

――話を聞くと、結構お兄ちゃんの影響があったんですね。

 

安齋 そうですね。私、ロボット系のアニメのシェイプが好きなんです。特に「翠星のガルガンティア」に出てくるロボット(チェインバー)の丸さ、湾曲の仕方はすごくくるものがありますね(笑)。

 

――まさか「翠星のガルガンティア」が出てくるとは(笑)。完全にロボット作品好きの男性と熱く語りあう内容になっている気が……。

 

安齋 ロボット作品もそうですし、難しい設定が大好きです。歴史物の建物も好きだし、近未来型のテクノロジーが進化するような作品、たとえば「虐殺器官」や「ハーモニー」もすごく好きです。そういった作品に出てくる道具はくるものがありますね(笑)。なので、「リリスパ」でも細かな道具や仕組みが気になっていたりします。

 

――そういう意味では、初主演にしていい作品に出会えましたね。

 

安齋 そうですね。小道具大好きだし、アクション系も好きだし、かわいい女の子も好き。いろいろなものが詰まっています。

 

 

――アクションは、台本の説明を読んだだけでもすごさが想像できました。

 

安齋 映像になって改めて見てみると、こんなに動いていたんだと驚きました。話数を重ねていくごとにアクションシーンも増えていきますので、そこにも注目して見てほしいなと思っています。

 

――前回のインタビューでタカヒロ先生がもともと好きだったと話していましたが、他に好きな作家やクリエイターはいますか?

 

安齋 私、新海誠さんがずっと大好きで、最初の作品「ほしのこえ」から見ています!「君の名は。」で多くの方が新海さんの作品を知るようになって、嬉しいような、寂しいような気持ちにもなってたりして……(笑)。でも大好きな作品を多くの方と共有できることはとても嬉しいことですよね!新作もすごく楽しみです!

 

――好きな作品や作家のことは話が尽きなそうですね。「リリスパ」の話はもちろん、また今度ぜひディープな話を聞かせてください。

 

安齋 はい。喜んで!

 



(取材・文/千葉研一)

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RELEASE THE SPYCE

RELEASE THE SPYCE

放送日: 2018年10月6日~2018年12月22日   制作会社: Lay-duce
キャスト: 安齋由香里、沼倉愛美、藤田茜、洲崎綾、のぐちゆり、内田彩、伊藤静、種田梨沙、鈴木愛奈、早見沙織
(C) SORASAKI.F

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