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「あふれ出たものを全部ぶち込んだ」　ミニアルバム「Revolution 【re:i】」リリース記念、喜多村英梨ロングインタビュー！　後編

2017年03月22日 12:000

声優

インタビュー

声優インタビュー

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強さも弱さもさらけ出した楽曲たち

──もう１曲作詞した「FORTiTUDE」は、“不屈の精神”という意味なんですよね。「Revolution【re:i】」がHAKUEIさんの言葉で語ったとすれば、これは喜多村さんの言葉で、これからのことを語っている感じがしました。

喜多村　そうですね。まさにその通りなんですけど、「宣言」をテーマにしたいと思いました。昨年の11月にトムスさんでお世話になることを発表したときにコメントさせていただいた“直往邁進”をテーマにしようと。みんなでラウドに声が擦り切れるくらいの勢いで怒号を上げたいんです。「Cry out !!」とか「Ready ! Aim ! Fire !」とか、前だけを見て真っすぐ叫ぶのにふさわしい言葉を詰めたかったし、自分のことも語りたかった。

私には、自分自身が憧れているキタエリ像というものがあるんです。でも、強く信念を持って「お前らついてこい！」って言うキタエリにも、どこかでは「つらいなぁ」とか「2年間1人ぼっちだったなぁ」とかいう思いがあったんです。そういう裏側のちょっとした弱さもあえて表現したかったんです。それができるメロディだったので、作詞させてくださいとお願いしました。だって、デモを聴いたときにメロディに「直往邁進 fortitude」って言葉が完全にハマってるなって思ったから（笑）。

──そういう弱さは、これまではあまり見せなかった面かもしれませんね。

喜多村　それを見せ過ぎると夢が壊れちゃうような刷り込みがあって、今までは少し背伸びすることが多かった気がするんですよね。ここまで長くこのフィールドにいることができたからこそ、ちょっと疲れたから座りたいなって言えるくらいがカッコいいというか。そういう意識が自分の中で芽生え始めちゃったんでしょうね。

──最後の曲「Miracle Premonition」は、それまでの流れからしたら非常にポップで、「別人か？」と思ってしまいました（笑）。

喜多村　（笑）。これも自分の個性だなと。ライブで「何がしたいの？」って言われるのが怖い自分がいたんですけど、キタエリっていう表現者は役者でもそうだけど、何でもやりたいし、やることができる。そういう存在であってほしいんです。やれるチャンスがあったらやるのが私ですみたいな。クレジットを見るまで私だとわからなかったというのが強みだしっていうところで、最後にビックリしてほしいのと、重たいサウンドが米だとしたら、たまにはスパゲティも食べたくなるよなっていう。で、最後にまた米を食べたいと思って、「Revolution【re:i】」に戻ってループしてもらいたいなと（笑）。

──こういう曲が今回もあってくれて、正直嬉しかったです。

喜多村　コンペで聴いたときに、キタエリ節をすごく感じたんですよ。「これは私の声で録っておくべきです」くらいな感じだったんです。デモで聴いた段階で感じたのは、「さてはお前、キタエリストだな！」っていう感覚でした（笑）。あとでレコーディングのときに作家の竹市佳伸さんに会ったら、「キタエリさんの“あの曲”が好きで、それを超えるような楽曲を作りました」って言ってくださったんです。これまで自分が好きだったものが、誰かを動かせたんだなっていう感動もあったし、間違っていなかったんだなと思いました。それがすごく嬉しかったですね。愛が詰まっています。

──本作は5曲のミニアルバムですけど、どの曲も濃厚ですね。

喜多村　胸焼けするくらいの１枚です。歌で表現する貴重なチャンスをもう一度いただけたことに感謝が尽きません。そんな自分の感動をギュッと詰め込んだミニアルバムになりました。ジャケットのデザインからMVまで、キタエリ中毒になってほしいという想いが余すことなく入ってます。このインタビューで、改めてそう思いました。ぜひ皆さん、私に酔いしれてください。そしてまた活動できるように追いかけてきてください！　よろしくお願いします。

（取材・文／塚越淳一）

【CD情報】

■Revolution 【re:i】

・発売日：2017年3月22日（水）

・価格：

　初回限定盤（CD＋DVD）　3,024円（税込）

　通常盤（CD）　2,160円（税込）

・発売元：トムス・ミュージック

【収録内容】

■CD

01 Revolution【re:i】

02 バラユリxxxx