大前提として、4話まで観た感想であり評価総括ではありません。
この話は 脱サラした主人公がとあるネトゲにはまりその中で様々な人物に出会い、ネトゲ内で交友を深めつつも、現実でも様々な人と出会うがその人たちも密接にネトゲともつながっていて――といったお話。
随所にネトゲ、ソシャゲあるあるがちりばめられている作品で、分かる人はそういうところが面白いとは思います。
アニメ内で起こる”事件”と言えば現実またはそれに密接に絡んだネトゲ内での恋愛模様なのでそれがこのアニメの醍醐味です。
絵のタッチは全体的に薄く、ネトゲもそういうパステルカラー調の淡い雰囲気。話上、ネトゲとリアルは繋がっている世界としての描き方なので、変に落差を付けず、この淡い雰囲気は主人公のドロップアウトしてどうしたらいいかという心象ともマッチしていて、良いと思いました。
歌もいい。
ふわふわとして作品にアクセントを与えていると思います。
確実に主人公に存在する”問題”を忘れないようにさせつつ、しっかりと希望も感じさせる二曲。OPEDも含めて観るのがオススメな作品。
べた褒めしていますが、このアニメ内包されている問題はかなり大きいです。
お話の推進力はネトゲ・・・ではなくどちらかというとリアルでの恋愛模様です。もちろんネトゲが添え物にならないように、リアルの恋愛と絡んではいるのですが、それでも現実での恋愛が話の主軸です。
主人公が、とある男性と出会い、リアルで交流をすすめていくのですが、その男性は主人公は、実はネトゲで知り合った大好きな人物なのではないかと、疑惑が出るというところで4話は終わります。
たぶん話の推進力として現段階がピークだと思われます。
これからその疑惑が確証に変わるとしても、思い違いとしてすれ違うにしても、お話の面白さが急速に無くなるという問題です。
前者も後者も、ゴールがなんとなく分かるからです。
順調に行きつつもちょっとした事件が起こって、たぶん主人公がインできなくなるとか男性がゲームをやめるとかそういったことが起こったりして
ヤキモキしつつ恋愛モノとしてのゴールを迎える。
後者は単純に上記を引き延ばすだけの行為なので、ゴールは同じです。
つまりは話が進めば進むほどに ネトゲである要素が薄くなっていってオリジナリティがなくなっていくという 大きな問題です。
前提として4話までの感想であり、原作も読んでないものの感想ですが、そうなってくると最後まで観るほどのアニメではないと思われます。
だからこそ5話はまさに契機。
ここからの展開で良質なアニメに進化することを願って、視聴したいと思います。