ピンポンと言えば窪塚洋介主演の映画がヒットしましたが、こちらは原作漫画のアニメ化。
個人的には実写映画も好きだったので、こちらも期待して見ていました。
湯浅政明監督らしいアートスタイルで圧倒的な存在感を放っている本作。
原作の面白さそのままに、大胆な演出で魅せてくれます。
緩急のついた映像表現は見事です。アニメーションの本質的な面白さがひしひしと伝わってきます。
このアニメのビジュアルの部分に関してはどう評価していいのかわからないです。キャプチャした画像を見る人が見たら子供の落書きに見えるかもしれない。でも間違っているとは思えない。
オープニングの映像は本当にかっこ良くてセンス溢れてます。ピンポンのアニメ見てない人はオープニング映像だけでも一度どこかで見ておきましょう。
卓球やスポーツに興味が無い人でも楽しめるようなユニークなキャラクターと面白いストーリーです。流れるようにストーリーが進んでいくので見やすいと思いました。
声優陣も素晴らしく、俳優の片山福十郎さんはこれが初めての声優とは思えないほどのインパクトのある演技でペコというくせのある役を演じています。
正直、映画での窪塚洋介の強烈な演技を見てると霞むんじゃないかと思ってましたが、そんな不安は吹き飛びました。
適切なキャスティングをすることの重要性を改めて感じます。
音楽は映像にマッチしていてよかったので4.5にしましたが、映画でのスーパーカーのFeel Your Soulほど印象的で盛り上げる曲がなかったので少し落ちました。
とにかくわくわくさせてくれる、アニメーションの面白さを教えてくれる、そんな作品です。そして言うまでもなく、独創的です。